チャートを見ないための教材です|岡安盛男のFX極 レビュー

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帰宅してからチャートを開いて、気づいたら1時間経っていたことはないでしょうか。

その1時間で入ったのは0回。見ていただけです。 それでも疲れていて、翌日も同じことをする。時間だけが減っていくのが、じわじわと苦しい。

FX教材20本のセールスページを読み比べていて、この教材だけ売っているものが違いました。

手法ではありません。時間です。


目次

5つの条件を確認して、予約するだけ

セールスページに書かれている手順は、これだけです。

条件を5つ確認する。合っていたら注文を予約する。決済のポイントも同時に予約して、あとは放置する。

かかる時間は7分だと書かれています。

取引機会は1日に1〜3回。朝に7分だけ確認して、条件が揃っていれば予約を置き、揃っていなければ何もせずにチャートを閉じます。

注文の形も書かれています。IFO注文です。入る値・利確する値・損切りする値を、同時に置きます。


「1日7分で月60万円」を、割ってみます

販売者がアフィリエイター向けに配っている紹介文に、こう書かれています。

1日たったの7分で午前11時までに注文するだけで1ヶ月で60万円を稼げる

金額で言われると大きく見えます。pipsに直します。

月60万円を20営業日と1日1回で割ると1回3万円、1ロットなら30pipsになる分解

1日30,000円。1ロットなら30pipsです。

ただし、これは建てる量を決めた場合の話です。量を変えると、必要な値幅が変わります。

1,000通貨から10ロットまで、1日3万円に必要な値幅が3,000pipsから3pipsまで変わる表

1,000通貨で回すなら、毎日3,000pips必要です。 現実の値動きの桁を超えています。10ロットなら、毎日3pipsで届きます。

同じ「月60万円」が、100倍ちがう話になります。

金額で語られた実績は、pipsとロットに直すまで何の話か決まりません。 そして1ロットの必要証拠金は、ドル円150円・レバレッジ25倍で約60万円です。月60万円は、その資金に対する数字として読むことになります。


なぜ「見ない」ことが価値になるのか

このサイトでは、FX教材を必要勝率で採点しています。

必要勝率 = ( 損切り幅 + スプレッド ) ÷ ( 利確幅 + 損切り幅 )

この式には、あなたがチャートを何回見たかは入っていません。

入っているのは、損切り幅と利確幅とスプレッドだけです。つまり、見る回数を増やしても、その手法の合格ラインは1ミリも下がりません。

では、見る回数を増やすと何が起きるか。

含み損を見て、耐えられずに損切りをずらす。少し上がったのを見て、予定より手前で利確する。そのたびに、損切り幅と利確幅が設計から離れていきます。 合格ラインは動かないのに、あなたの側の数字だけが悪くなる。

決済を先に予約してしまえば、この経路が消えます。 この教材が7分で終わるのは、見る余地を最初から作っていないからです。


正直に書いておくこと

このセールスページには、損切り幅も利確幅もリスクリワード比も書かれていません。

ここが、この教材のいちばん惜しいところです。

IFO注文なので決済幅は必ず存在するのに、損切り幅も利確幅も公開されていないことの対比

IFO注文は、入る値と出る値を同時に置く注文です。 つまりこの手法には、損切り幅も利確幅も必ず存在します。

無いのではありません。書かれていないだけです。

開示で採点した20本のうち、両方を公開していたのは4本でした。この教材はどちらも非公開のC級です。「5つの条件」の中身も公開されていません。

勝率については「8割は上にいくか下にいくかわかります」という表現があります。これは勝率の数字ではなく、方向の判別についての言い方です。 利確と損切りの幅が分からない以上、この8割が利益に結びつくかどうかは、この記述からは決まりません。

書いていないのは、この教材だけではありません。20本のうち8本が同じで、その8本が売上の8割を占めています。


想像してみてください

想像してみてください。

朝、7分だけチャートを開きます。 5つの条件を確認します。

揃っていません。閉じます。 それで今日は終わりです。

翌日、揃っていました。IFO注文で、入る値と利確する値と損切りする値を同時に置きます。置いたら閉じます。

夕方、結果だけ見ます。含み損を見ていた時間が、ゼロです。

手を出す余地が最初から無いので、ずらすことも、手前で切ることもできません。物足りなさと引き換えに、余計なことをして悔しくなる回が消えます。

いま、その逆をやっていないでしょうか。見られる時間に全部見て、見ているあいだに予定を変える。 変えたことは記録に残らないので、あとから原因を探せません。


買わないほうがいい人

トレードそのものが楽しい方。 この教材は、チャートを見ている時間を減らすためのものです。楽しみを削りに行くことになります。 そこは正直、物足りなく感じるはずです。

自分で判断を積み上げたい方。 5つの条件は公開されていないので、なぜその条件なのかを理解する経路がありません。理由が見えないのが気になる方には向きません。

逆に、平日は仕事でチャートを見られない方。そして見ると余計なことをしてしまう自覚がある方。朝の7分で予約まで終わらせて、あとは触らないという形が、いちばん噛み合います。

ここで引っかかる方もいるはずです。「7分で終わるなら、何に32,300円払うのか」

払っているのは手法ではなく、見ないで済む形です。高いと感じるか安いと感じるかは、いま失っている時間をどう思っているかで変わります。5つの条件と、決済まで予約する手順。それだけで、上の「1時間見ていた」が消えます。 時間を金で買う、という買い方になります。

FXを始めたばかりの方にも噛み合います。販売者が付けている購入者特典7個は、FX用語辞典・MT4の基本操作・予約注文の方法・ピプスとポイントの解説など、全部が基礎です。中級者向けの補講ではなく、これから始める人のための足場として組まれています。

▶ 朝7分で終わらせる。あとは触りません(岡安盛男のFX極・32,300円・税込)


この記事から購入された方への特典

①必要勝率シート(Excel・自動計算)

この教材は決済ルールを公開していないので、買ったあとに自分で当てはめてください。 予約した損切り幅と利確幅を入れると、その置き方の合格ラインが出ます。損切り×利確の早見表つき。

②トレード記録シート(Excel・自動集計)

予約した幅と、実際の結果を入れるだけ。実勝率・平均リスクリワード・必要勝率との差が自動で出ます。「予約どおりに放置できているか」を測るために、月ごとの取引回数も出ます。1日1〜3回の設計から増えている月は、途中で触っています。

この採点のもとになった調査

売れているFX教材ほど、勝ち方を書いていません|20本のLPを全部読んだ結果

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この記事を書いた人

国内FX業者で注文処理・リスク管理システムの導入に携わった後、独立して海外FX業者の検証活動を続けています。現在も10社以上の実口座を運用しながら、スペック表だけでは見えない執行品質の差を発信しています。XMTradingは10年以上使い続けている業者です。

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