判断を、機械に作り替えるという段階|AI自動売買 徹底マスター講座 レビュー

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買った教材が3本目になったあたりで、同じ場所で止まっていることに気づきます。

手法は違うのに、つまずくところが毎回同じ。「自分には向いていないのかな」と思い始める。ここがいちばん、気が重い時期です。

ですが、止まっている場所が毎回同じなら、買うべきものが手法ではないという合図でもあります。

FX教材20本を読み比べていると、同じ問題への答えが3段階に分かれていることが見えてきます。

どの安値を1つ目と呼ぶのか。 トレンドの転換を狙う手法でも、ラインを引く手法でも、押し目を待つ手法でも、最後はここで止まります。

判定を学ぶ・渡す・機械に書き起こす、という3段階と、作り方が残るという流れ

この講座は3段目です。149,000円。調べた20本で、いちばん高い教材でした。

そして調べ直したところ、この講座には3つの版がありました。

FX版99,000円・株版119,000円・FX&株マスタープラン149,000円の3版と、別々に買うより69,000円安い関係

FX版が99,000円、株版が119,000円、両方入った「FX&株マスタープラン」が149,000円。

別々に買うと218,000円なので、まとめた版は69,000円安い計算になります。

ただし、安いから両方、は順番が逆です。 そこは後で書きます。


目次

何を作るのか

セールスページに書かれている設計は、こうです。

時間足 1時間足・4時間足(長期足)
ポジション 基本1ポジション
損切り あり
利確 最低10pips以上
想定勝率 年間70%以上を目安
取引頻度 低い(長期足・1ポジション制)

ロジックの詳細は公開されていません。ただし、バックテスト結果と分析データは公開されています。 ここは他の教材と違う点です。20本のうち、非公開のロジックに対してバックテストを添えていたのは少数でした。


「年間勝率70%」の読み方

このサイトでは必要勝率という考え方を使っています。

必要勝率 = ( 損切り幅 + スプレッド ) ÷ ( 利確幅 + 損切り幅 )

その手法が勝ちに変わる最低ラインです。勝率70%が高いか低いかは、この数字と比べないと決まりません。

そして、ここが判定できません。利確は「最低10pips以上」とありますが、損切り幅が書かれていないからです。 リスクリワード比が出せないので、必要勝率も出せない。

私は20本を「勝率とリスクリワードの両方を書いているか」で採点していて、この教材は片方だけのB級です。勝率は出ている。比率が出ていない。

損切りを10pipsと仮定して、利確のほうを振ってみます。

損切り10pipsで利確10・20・30pipsのとき合格ラインが51.50%から25.75%まで下がる表

どの行でも、勝率70%は上回ります。 差は+18.5ptから+44.3ptまで。

ただし、それは損切り幅を仮定した話です。 実際の値は買ってから確認することになります。


自動売買にすると、何が変わるのか

必要勝率の式に、あなたの気分は入っていません。

入っているのは損切り幅と利確幅とスプレッドだけです。設計どおりに執行できれば、その手法の成績は式のとおりになります。

問題は、人間が設計どおりに執行しないことです。含み損を見て損切りをずらす。少し上がったのを見て手前で利確する。そのたびに、式に入れた数字が変わっていきます。

機械はずらしません。自動売買の価値は「勝てる」ことより先に、「設計を壊さない」ことにあります。

そのうえで、機械は間違った設計もそのとおりに実行します。壊れない代わりに、直してもくれません。 設計が悪ければ、悪いまま高速に負けます。だから作る側が必要勝率を分かっていないと、この段階は危ないほうに働きます。


149,000円をどう考えるか

調べた20本の中央価格は、およそ3万円台でした。これはその4.3倍です。

149,000円を1ロットの1pips=1,000円で割ると149pipsになる計算

1ロットで回すなら149pips分。 月40pipsのペースなら3.7か月です。1万通貨なら1,490pipsで、桁がひとつ変わります。

購入率も、20本でいちばん低い部類でした。高いほど売れないのは、ごく普通のことです。

判断材料として、この講座が他と違うのは次の3点です。

  1. ロジック非公開だが、バックテスト結果と分析データを出している
  2. 長期足・1ポジション・低頻度という設計。回数が少ないぶん、スプレッドの取り分が小さい
  3. 手法ではなく作り方を教えるので、1つの手法が使えなくなっても次を作れる

3番目が、この価格を正当化できる唯一の理屈だと思います。手法は寿命がありますが、作り方には寿命がありません。

とはいえ、149,000円を前にして手が止まるのは当然です。

「作り方を覚えても、作ったものが動かなかったら」——この不安が消えないなら、まだ早いです。消えるのは、裁量で自分の数字を数えたことがある人だけです。

数えた経験が無い状態でこれを買うと、悪い設計を高速に実行する機械ができます。 そこがいちばん怖いところです。


想像してみてください

想像してみてください。

あなたは金曜の夜、パソコンに向かっています。 書いているのはトレードではなく、条件です。

「この形になったら入る」を、日本語ではなく、動く形で書き起こしています。

書き終えて、過去データに当てます。結果が出ます。 勝率も、平均利幅も、最大の落ち込みも、全部出ます。

迷う余地がありません。 数字が合わなければ、条件のほうを直します。

月曜からは、それが勝手に回ります。あなたはチャートを見ません。

いま、その逆をやっていないでしょうか。「この形になったら入る」を頭の中だけに置いて、毎回その場で判定している。 同じ形なのに、疲れている日とそうでない日で判断が変わる。変わったことにも気づけません。


どれを買うかは、値段では決まりません

3版あると、つい差額で考えたくなります。69,000円お得なら、まとめた版を買っておこうか、と。

その考え方だと、たいてい多く払って少なく作ります。

裁量で数えた経験・どちらの相場・両方に時間を出せるか、の順で選ぶ流れ

片方も作れていない段階で両方を買うと、教わる量が倍になるだけで、作り上げる本数は増えません。

FXだけで回すならFX版。株だけなら株版。決まっていないなら、まだ選ぶ段階ではありません。

なお、当サイトのカタログで実際に成約が出ているのはまとめた版だけでした。3つとも2025年3月の登録です。


買わないほうがいい人

最初の1本目として買う方。 自動売買の設計を評価するには、まず裁量で必要勝率とリスクリワードを扱えている必要があります。そこが無いまま機械を作ると、悪い設計を高速に実行するだけになります。

すぐ動くものが欲しい方。 これは完成品ではなく講座です。作る時間がかかります。待っている間、何も増えないのはしんどいはずです。

逆に、手法を何本か試して、そのたびに自分の執行が設計を壊すのを見てきた方。原因が手法ではなく執行にあると分かっている方には、この段階に進む理由があります。

▶ 一度作るとわかります。手法ではなく作り方が残ります(FX&株マスタープラン・149,000円・税込)

FXだけで回すならFX版(99,000円)、株だけなら株版(119,000円)で足ります。使わない相場ぶんまで払う必要はありません。


この記事から購入された方への特典

①必要勝率シート(Excel・自動計算)

作る前に、その設計が成立するかを確かめるための道具です。 損切り幅と利確幅を入れると合格ラインが出ます。バックテストの勝率がこれを上回っていなければ、その設計は組んでも負けます。機械にする前に、ここで落とせます。 早見表つき。

②トレード記録シート(Excel・自動集計)

稼働させた結果を入れるだけで、実勝率・平均リスクリワード・必要勝率との差が出ます。バックテストの数字と、実際に動かした数字がずれ始めた月が、口座残高より先にここに出ます。

この採点のもとになった調査

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この記事を書いた人

国内FX業者で注文処理・リスク管理システムの導入に携わった後、独立して海外FX業者の検証活動を続けています。現在も10社以上の実口座を運用しながら、スペック表だけでは見えない執行品質の差を発信しています。XMTradingは10年以上使い続けている業者です。

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