6本のEAに、6本とも書かれていない数字があります|TradeSync

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セールスページを下まで読んで、手が止まりました。

「純益3億5343万円」。初期証拠金は50万円で、検証期間は14年。その下にもう1本、7億7408万円があります。

数字が大きいから止まったのではありません。数字はたくさん書いてあるのに、6本とも同じ1つが抜けていることに気づいたからです。

しかも、それが要るとはセールスページ自身が書いています。


目次

まず、★を数字に直します

提供されるEAは6本。それぞれに「収益率★」と「リスク★」が5段階で付いています。

ただ、★が何を5段階にしたものなのかは、どこにも書かれていません。 だから★どうしは比べられません。

比べられるのは、その下の2行です。純益と、検証期間。 どちらも数字で書いてあります。

初期証拠金はどれも50万円なので、年率に直せます。

6本のEAを収益率の★の高い順に並べ、検証期間と純益から年率を出した表。★の順と年率の順が一致しない

★5つが付いているのは、検証期間が2ヶ月の1本です。

★2つのSECREA Platinumは、14年で年+69.0%。 この表でいちばん長く検証されていて、いちばん年率が高い。★は2つです。

★4つのBalanceaは15年で年+52.4%。長期の3本のなかでは、いちばん下です。

★の順と、年率の順は一致していません。

これは商品の欠点ではありません。★の定義が書かれていない以上、そもそも比べる道具ではなかったというだけです。比べるなら、下の2行を使ってください。


6本とも書かれていないのは、最大ドローダウンです

純益は6本とも書いてあります。検証期間も6本とも書いてあります。

途中でいくら減ったかは、6本とも書いてありません。

これは細かい指摘に見えるかもしれません。でも、セールスページ自身がその重要性を書いています。 SEACREAの説明にこうあります。

長期運用を目的に開発されたEAのため、ナンピンEAのようにロスカットを心配する必要もありません。

「ナンピンEAのようにロスカットを心配する」 と書いてあります。つまり、ロスカットが論点であることは分かったうえで書かれた文章です。

そのうえで、EATOPは「両建てナンピンEA」、Balanceaは「両建てにより資金効率を最大化」と説明されています。

ナンピンEAで口座が終わるのは、勝率が下がったときではありません。 一度の含み損が証拠金を超えたときです。その一度がどれくらいだったのかが、純益の隣に無い。

ここが分からないと、50万円で足りるのか、100万円要るのかが決められません。 資金が足りないまま回して途中で切れると、14年ぶんの純益は自分のものになりません。


ナンピンEAで勝率を見ても、何も決まりません

当サイトはここを毎回書いています。勝率は単独では何も決めません。

ナンピンや両建ては、含み損を確定させずに戻りを待つ設計です。だから勝った回だけが積み上がっていきます。勝率は高く出ます。 90%台も珍しくありません。

そのかわり、決済せざるを得なかった回の損失が大きくなります。

利確10pipsに対して負ける回の損失が10倍100倍になるとき合格ラインが91.18%から99.04%まで上がる表

利確10pipsに対して、負ける回が100pipsなら合格ラインは91.18%。

300pipsなら96.87%。1,000pipsなら99.04%です。

勝率98%と聞いて、安心できるでしょうか。 この表の下から2行目は98.10%です。98%では、まだ足りません。

勝率が高いことは、この表のどの行に座っているかを教えてくれません。 座っている行が決まって、はじめて98%が足りているのかどうかが出ます。

そして座っている行を決めるのが、さっきの書かれていない数字です。


バックテストについて、はっきりさせておくこと

もう1つ、分けて読むところがあります。

バックテストは、過去の値動きに対する答え合わせです。

14年ぶんの値動きを全部見たあとで、その14年にいちばん合う設定を選ぶことができます。選んだあとで同じ14年を走らせれば、当然きれいな線が出ます。

これは開発の手順として普通のことで、悪いことではありません。ただ、その線の中に「これからの14年」は入っていません。

だから当サイトは、バックテストの純益を採点に使いません。使えるのは、自分の口座で出た数字だけです。

検証期間2ヶ月のReturn-Aは、ここが特にはっきりしています。 2ヶ月で約2.9倍という結果ですが、2ヶ月では、まだ何回ぶんなのかも分かりません。 セールスページも「リスクが高いため運用には注意が必要」と書いています。


想像してみてください

想像してみてください。

VPSを借りて、6本のうち2本を回し始めました。 3か月が経ちます。

口座の残高は増えています。勝率は94%です。

ここで、あなたはシートを開きます。勝った回の平均は8pips。 記録を見ると、いちばん深かった含み損は210pipsでした。

合格ラインを引きます。利確8pipsに対して損失210pipsなら、96.47%

勝率94%では、2.47ポイント足りません。

残高は増えているのに、です。まだ210pipsの回が確定していないだけだと、数字で分かります。

このとき、ロットを下げるか、資金を足すかが決められます。 気分ではなく、自分の口座から出た数字で決められる。残高が増えているうちに気づけるのは、思っている以上に大きいことです。

いま、その逆をやっていないでしょうか。勝率94%を見て、うまくいっていると判断する。 そして、いちばん深かった含み損を記録していない。

「でも、EAなんだから自分で測る必要はないのでは」と思われるかもしれません。測るのは手法ではなく、自分の口座です。 スプレッドも約定も証拠金も、あなたの口座のものです。同じEAでも、回す口座が違えば同じ線にはなりません。


向かない人を先に書きます

運用資金が198,000円までしか無い方。 セールスページのFAQも「運用資金が必要となります」「VPSの利用料が必要となります」と書いています。198,000円は入口の金額で、資金とVPS代が別に乗ります。

含み損を抱えたまま眠れない方。 両建てナンピンは、含み損を抱えている時間が長い設計です。評価損益を1日に何度も見てしまう方には、しんどい仕組みです。

★を比較の材料にしたい方。 上に書いたとおり、★の定義は書かれていません。比べるなら純益と検証期間で、それでも過去の答え合わせであることは変わりません。

198,000円を1ロットの1pips=1,000円で割ると198.0pipsになる計算

1ロットなら198pips分。 1万通貨なら1,980pipsで、桁がひとつ変わります。当サイトが採点した20本の中央価格の6.3倍です。

逆に、EAを1本だけ回して、値動きが合わない月にずっと止まっていた方。6本を通貨ペア別に分けて持てる設計は、その待ち時間を埋めるために作られています。 経済指標での停止と曜日時間帯の制御も付いていて、発表のたびに手で止める億劫さは消えます。

▶ 6本の中身と、書いてある数字を自分の目で確かめる(TradeSync・198,000円・税込)

EAは24時間動くので、口座の実効コストがそのまま成績に乗ります。 利確10pipsなら口座差だけで4.60ポイント動くので、海外FX業者の比較も先に見ておいてください。


この記事から購入された方への特典

①必要勝率シート(Excel・自動計算)

損切り幅と利確幅を入れると、その置き方の合格ラインが出ます。この商品でいちばん大事なのは、勝率ではなく「負ける回がいくらか」です。 利確幅と、いちばん深かった含み損を入れて、自分が上の表のどの行に座っているかを確かめてください。

②トレード記録シート(Excel・自動集計)

日付・EA名・利確幅・最大含み損・結果を入れるだけ。実勝率と平均リスクリワードが毎月出ます。EAごとに分けて記録してください。 6本を1つの表に混ぜると、どれが効いていたのか分かりません。そして最大含み損の列を、必ず埋めてください。 セールスページに無い数字は、そこにしか貯まりません。

この採点のもとになった調査

売れているFX教材ほど、勝ち方を書いていません|38本を同じ式に通した結果

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この記事を書いた人

国内FX業者で注文処理・リスク管理システムの導入に携わった後、独立して海外FX業者の検証活動を続けています。現在も10社以上の実口座を運用しながら、スペック表だけでは見えない執行品質の差を発信しています。XMTradingは10年以上使い続けている業者です。

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