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XMの口座タイプ別にボーナス対象を整理し、スプレッドは実際にMT5端末から取得した値を掲載しています。「KIWAMI極はボーナスがもらえない」という説明を見かけますが、正確ではありません。
XMの口座タイプについて調べると、たいていこう書かれています。
「KIWAMI極口座とZero口座はボーナス対象外。ボーナスが欲しいならスタンダード口座を選びましょう」
これは半分だけ正しくて、半分は間違っています。この記事はその半分を切り分ける話です。
結論:口座開設ボーナスは全口座タイプが対象
XMのボーナスには種類があり、口座タイプによる対象・対象外は種類ごとに違います。
| ボーナスの種類 | スタンダード / マイクロ | KIWAMI極 | Zero |
|---|---|---|---|
| 口座開設ボーナス 入金不要で受け取れるクレジット |
対象 | 対象 | 対象 |
| 入金ボーナス 入金額に応じて上乗せ |
対象 | 対象外 | 対象外 |
| ロイヤルティ(XMポイント) | 対象 | 対象外 | 対象外 |
KIWAMI極口座は「ボーナスを捨てる口座」ではありません。正確に言えば、口座開設ボーナスは受け取ったうえで、入金ボーナスとポイントだけを捨てる口座です。
この違いは実務的にかなり大きい。入金せずに試したいだけなら、KIWAMI極を選んでも失うものは何もないということになります。
では、どこで損得が分かれるのか
捨てているのは入金ボーナスとポイントですから、入金する予定があるかどうかで判断が変わります。
入金しないつもりなら、KIWAMI極が単純に有利
口座開設ボーナスは同額もらえて、スプレッドは狭い。入金ボーナスもポイントも、入金しないなら関係ありません。失うものがないので、選ばない理由がないということになります。
入金するなら、金額で計算できる
入金ボーナスは100%(最大500ドル、約7万5千円)です。仮に7万5千円のボーナスを受け取るとして、これをスプレッドの差で取り返すには何ロット必要か。
私がMT5端末から実測したドル円の実効コストは次のとおりでした。
| 口座タイプ | シンボル | スプレッド | 往復手数料 | 実効コスト |
|---|---|---|---|---|
| スタンダード | USDJPY |
2.0〜2.3 | なし | 2.0〜2.3 |
| KIWAMI極 | USDJPY# |
1.10〜1.30 | なし | 1.10〜1.30 |
| Zero | USDJPY. |
0.10 | 片道$5=往復1.57pips | 1.67 |
※2026年8月にMT5端末から取得したティックの中央値。手数料のpips換算は1ドル157円。ロールオーバー時間帯(日本時間の朝6〜7時台)は除外。
スタンダードとKIWAMI極の差はおよそ1.0pips、ドル円1ロットで約1,000円です。7万5千円のボーナスを取り返すには、75ロット必要という計算になります。
月に何ロット回すかが分かれ目です。月10ロットなら7か月以上かかるのでボーナスのほうが得。月50ロットなら1か月半で逆転します。
「Zero口座は0.0pips」に引っかからないでください
この表でいちばん注意してほしいのがZero口座です。
スプレッドは実測0.10。数字だけ見れば圧勝です。ところがXMのZero口座には1ロットあたり片道5ドル(往復10ドル)の取引手数料がかかります。これをpipsに直すと1.57pips。合計すると1.67pipsで、KIWAMI極(1.10〜1.30)より高くなります。
なぜ「往復10ドル=1.0pips」ではないのか
ここは多くの解説が間違えているところなので、少し丁寧に書きます。
「1pips=10ドル」という数字が広く出回っていますが、これはユーロドルやポンドドルのように、ドルが右側にある通貨ペアの話です。
ドル円1ロット(10万通貨)の1pipsは1,000円です。これをドルに直すと、1ドル157円のときは 1,000 ÷ 157 = 約6.4ドル。つまりドル円の1pipsは6.4ドルしかありません。
往復手数料(pips)= 往復ドル建て手数料 × ドル円レート ÷ 1,000
1ドル157円のとき:往復$10 = 1.57pips($10 × 157 ÷ 1,000)
「1pips=10ドル」で計算すると往復10ドルは1.0pipsに見えますが、実際は1.57pips。約1.57倍の過小評価になります。そして円安が進むほどこのズレは大きくなります。ドル建てで固定された手数料は、円が安くなるほど重くなるからです。
Zero口座にはもうひとつハンデがある
加えて、Zero口座だけ最大レバレッジが500倍です。他の口座タイプは1,000倍なので、同じロットを建てるのに2倍の証拠金が必要になります。
コストが高く、レバレッジも低い。ドル円に限って言えば、Zero口座を選ぶ積極的な理由は見つかりませんでした。ただし手数料はドル建てで固定なので、pip価値の大きい銘柄では結論が反転します。ここは銘柄ごとに計算し直してください。
シンボル名の落とし穴
実測していて何度か引っかかったので書いておきます。XMは口座タイプごとにシンボル名が違います。
- スタンダード:
USDJPY - KIWAMI極:
USDJPY#(末尾にシャープ) - Zero:
USDJPY.(末尾にドット)
KIWAMI極の口座にログインしていても、末尾に何もついていない素のUSDJPYのチャートを開くと、標準の価格が表示されます。私が実際に測ったときも、素のUSDJPYは2.2という標準の値でした。「KIWAMI極なのにスプレッドが狭くない」という話の一部は、これが原因です。
EAを動かす場合も同様で、シンボル名の指定を間違えると、意図した口座の価格ではないところで動くことになります。
口座開設ボーナスの出金条件も確認しておく
口座開設ボーナスが全口座タイプで受け取れるとして、そこで得た利益を出金するには条件があります。
XMの口座開設ボーナスで得た利益を出金する条件
- 0.1ロット以上の取引を往復5回以上
- 各ポジションを10分以上保有
- 利益が1万円以上
※利益の出金上限はありません。ただしボーナスの受け取り申請は口座開設から30日以内。
0.1ロット×5回=合計0.5ロットなので、ゲートを通るためのコストはKIWAMI極なら約600円、スタンダードなら約1,000円。ボーナス13,000円に対しては軽い部類です。
注意すべきは「利益1万円以上」という下限のほうです。ボーナスで9,000円増やしても、まだ出金申請ができません。上限を気にする業者が多いなか、XMは下限のほうが効きます。他社との比較は口座開設ボーナスの出金条件を9社比較にまとめました。
まとめ
- 口座開設ボーナスは全口座タイプが対象。KIWAMI極もZeroももらえる。
- KIWAMI極が捨てているのは入金ボーナスとロイヤルティ(XMポイント)だけ。入金しないなら失うものはない。
- 入金するなら金額で計算できる。ボーナス7万5千円 ÷ コスト差1.0pips = 75ロットで逆転。
- Zero口座は実測スプレッド0.10だが手数料往復10ドル=1.57pipsで、実効1.67とKIWAMI極より高い。しかもレバレッジは500倍。
- シンボル名は口座タイプごとに違う(
USDJPY/USDJPY#/USDJPY.)。素の名前を見ると別の価格を掴む。
「KIWAMI極はボーナスがもらえない」という一括りの説明は、いちばん美味しい部分——開設ボーナスは取ったうえで狭いスプレッドを使える——を隠してしまっています。分けて考えれば、選択はかなり単純です。
KIWAMI極でも開設ボーナスは付く
XMの口座開設ボーナスは口座タイプを問わず対象です。入金の予定がないなら、スプレッドの狭いKIWAMI極を選んでも失うものはありません(入金ボーナスとXMポイントだけが対象外)。日本からの口座開設数が最も多く、利益の出金に上限がないのも扱いやすい点です。
