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BigBossの口座を実際に開設し、マイページの「装備」システムの効果を確認した内容です。効果の記載は執筆時点で確認できたもので、内容は変更される可能性があります。
BigBossのマイページに初めてログインしたとき、正直に言って画面を間違えたかと思いました。
クエスト。装備。強化。ポイント。どう見てもソーシャルゲームのUIで、FX業者の管理画面ではありません。
最初は「若い層を取りに行くための飾りだろう」と思って読み飛ばしかけました。ところが効果の説明を読んで、手が止まりました。これは飾りではなく、実際の取引条件を書き換える仕組みでした。
「装備」が変えるのは、取引条件そのものだった
BigBossでは取引するとBBP(BigBoss Point)が貯まり、そのポイントで「装備」を手に入れます。装備には効果があり、その効果が実際の口座条件に反映されます。執筆時点で確認できたものを挙げます。
| 装備 | 効果 | これは何を意味するか |
|---|---|---|
| 竹槍 | 取引手数料の0.1%がキャッシュバック | 実効コストがわずかに下がる |
| 闇の魔王の首飾り | ゼロカット(ストップアウト)になっても、クレジットが20%残る | 全部飛んでも、次の弾が残る |
| ボーンチョーカー | 同上・15%残存 | 同上(下位版) |
| ウイングアミュレット | 同上・7%残存 | 同上(さらに下位) |
| ダークサタンシールド | BBPの獲得量が5%アップ(ウイングシールドは3.5%) | ポイントが早く貯まる=次の装備が早く手に入る |
2番目を、もう一度読んでください。
「ゼロカットになっても、クレジットが20%残る」
ゼロカットというのは、証拠金以上の損失が出たときにマイナス分を業者が肩代わりしてくれる仕組みです。追証が発生しない代わりに、口座の残高はゼロになります。普通は、そこで終わりです。
この装備は、その「終わり」に例外を作っています。飛んでも、2割は残る。
ゲームだと思って眺めると、実はよくできている
この仕組みを冷静に分解すると、こういうループになっています。
- 取引する → BBPが貯まる
- BBPで装備を手に入れる
- 装備の効果で取引条件が良くなる(手数料が戻る/ポイントが早く貯まる/飛んでも残る)
- 条件が良くなったので、また取引する → 1に戻る
業者側の狙いは明らかで、取引量を増やすことです。BBPは取引量に応じて付与されるので、装備を集めようとすると自然に回数が増えます。ここは正直に認識しておいたほうがいい。
ただし、だから騙されているという話でもありません。ロイヤルティプログラムやキャッシュバックは、どの業者もやっていることです。BigBossがやっているのは、それを「ポイント還元」ではなく「装備」という形にしたことで、しかも還元の中身が現金だけでなくゼロカット時のクレジット残存という、他社にない項目を含んでいる、という点が違います。
「飛んでも2割残る」が効く場面は、実はかなり限られている
ここは冷静に見ておきましょう。ゼロカット時にクレジットが20%残る、と言われると強力に聞こえますが、そもそもゼロカットが発動する場面はそんなに多くありません。
相場が連続的に動いている限り、ゼロカットの前にストップアウト(強制決済)が先に効きます。証拠金維持率が水準を割った時点でポジションが閉じられるので、残高がマイナスになる前に止まるからです。
ゼロカットが本当に必要になるのは、価格が飛ぶときだけです。週末をまたいだ窓開け、要人発言、政策変更。ストップアウトが間に合わない速さで価格が移動したときにだけ、残高はマイナスに沈みます。
つまりこの装備は「相場が飛んだときのための保険」であって、日々の損失を軽くするものではありません。そう理解したうえでなら、価値のある機能です。
スキャルピングをする人には、ひとつ落とし穴がある
BigBossはスキャルピングを禁止していません。禁止銘柄もありません。ただしBBPの付与には条件があります。
保有時間が10分未満のポジションは、BBPの付与対象外。
数分で閉じる取引を繰り返すスタイルだと、取引量は積み上がるのにポイントは1も貯まりません。装備を集めるループから、構造的に外れることになります。
これは意地悪というより、当然の設計です。ポイント還元は「長く付き合ってくれる顧客への還元」であって、超短期の回転で消費されるためのものではない。ただ、「スキャルピングOK」と「スキャルピングでもポイントが貯まる」は別の話だということは、知っておいて損はありません。
そして最大の皮肉:一番安い口座では、このゲームができない
BigBossのドル円の実効コストを実測すると、いちばん安いのはOMEGA口座(0.20〜0.30pips)でした。スタンダード(1.30)の6分の1以下です。
ところがOMEGA口座は、口座開設ボーナスも入金ボーナスもBBPも、すべて対象外です。装備システムにも参加できません。
つまりBigBossという業者は、こういう二択を用意していることになります。
- スタンダード口座 ― コストは1.30と高め。だが15,000円の口座開設ボーナス、120%入金ボーナス、BBP、装備システムのすべてが使える
- OMEGA口座 ― コストは0.20〜0.30。だがボーナスもポイントも装備も一切なし
ゲームの報酬を取るか、素の安さを取るか。装備を集めて「ゼロカットでも2割残る」状態を作るのは、コストの高い口座でしか成立しません。ここはかなり意識的に設計されていると思います。
どちらを選ぶかは、回す量で決まる
判断はシンプルです。実効コストの差は1.1pips、ドル円1ロットで約1,100円。
- 年に10ロット程度 ― コスト差は約11,000円。開設ボーナス15,000円のほうが大きい。スタンダード
- 月に50ロット ― コスト差は月55,000円。半年でボーナス分を大きく超える。OMEGA
「装備を集めたいかどうか」で決めてもいいのですが、金額に直すとこうなる、ということは押さえておいてください。
まとめ
- BigBossの「装備」は飾りではなく、実際の取引条件を書き換える。
- 目玉はゼロカット時にクレジットが20%残るという他社にない項目。ただし効くのは価格が飛んだときだけで、日々の損失には効かない。
- 保有10分未満のポジションはBBP付与の対象外。スキャルピングは禁止されていないが、ポイントは貯まらない。
- そしていちばん安いOMEGA口座では、ボーナスもBBPも装備もすべて対象外。ゲームの報酬と素の安さは両立しない設計になっている。
- 判断は「年間どれだけ回すか」を金額に直せば自動的に決まる。
FXの管理画面をソーシャルゲームにするというのは、正直かなり変わった発想です。ただ、還元の中身に「飛んでも2割残る」を入れてきたのは、この業界の商品設計としては素直に面白いと思いました。
スタンダード口座から
BBP・装備・ボーナスがすべて対象になるのはスタンダードを含む通常の口座タイプです。口座開設ボーナス15,000円は利益の出金にロット数・回数・保有時間の条件がなく、出金上限もありません(120日間取引がないと失効)。ドル円のスプレッドが24時間ほぼ1.30で固定という特性もあり、コストが読みやすい口座です。
