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ビットコインが8月17日の6万2,853ドルから5営業日で7万9,450ドルまで、週間で22%上昇しました。「この相場で2万円を100万円にできるか」を、実際に発注できる数字(ロット数・エントリー価格・損切り水準)まで落として計算しています。前半が手順、後半がその手順の到達率と、なぜそれ以上にはならないのかです。取引条件は当サイトがMT5で実測した2026年8月22日時点の値を使っています。
いま何が起きているのか
ビットコインの直近6営業日の終値です。
| 日付(UTC) | 終値 | 前日比 |
|---|---|---|
| 8月17日 | 62,853ドル | −0.3% |
| 8月18日 | 64,455ドル | +2.5% |
| 8月19日 | 64,664ドル | +0.3% |
| 8月20日 | 69,418ドル | +7.4% |
| 8月21日 | 73,098ドル | +5.3% |
| 8月22日 | 76,845ドル(高値79,450ドル) | +5.1% |
7日間で+22.15%、30日間で+17.09%です。上昇の材料として報じられているのは次の4つでした。
- 米財務省による長期債の買い戻し拡大。イールドカーブの長い側を買い戻す方針が示され、これが最初の引き金になったとする見方が複数の運用会社から出ています。
- トランプ大統領がCLARITY法案の可決を議会に要請。暗号資産を証券とみなすか商品とみなすかを定める法案です。
- 27億ドルのショートスクイーズ。集計が始まった2021年以降で最大の清算額でした。
- 現物ETFへの資金流入。ビットコインETFに5.17億ドル、イーサリアムETFに1.89億ドルと、数か月ぶりの規模でした。
この4つは性質が違います
27億ドルの清算は「買いたい人が買った」のではなく、売っていた人が買い戻しを強制された結果です。踏み上げが終われば、その買いは二度と出てきません。一方でETFの資金流入と法案は、続くかどうかは分かりませんが、少なくとも一過性であることが構造的に決まっている種類の買いではありません。この先の分岐を考えるときは、この2種類を分けて見ることになります。
なお現在値の7万6,845ドルは、2026年1月15日につけた年初来高値9万6,899ドルの79%、2025年10月7日の史上最高値12万4,740ドルの62%の水準です。過去1年の最大ドローダウンは−53.0%でした。
結論から:2万円→100万円は「50倍」で、到達率の上限は2.00%
先に一番大事な数字を置きます。
海外FXにはゼロカットがあるので、損失は入金した2万円までで止まります。この「負けても2万円しか失わない」という条件のもとで、手数料がゼロの公平な賭けをしたとき、100万円に到達する確率は次の値を超えられません。
到達率の上限 = 元手 ÷ 目標 = 20,000円 ÷ 1,000,000円 = 2.00%
およそ50回に1回です。
これは手法の良し悪しの話ではありません。ロングでもショートでも、買い増しをしてもしなくても、テクニカル分析を使っても使わなくても、この2.00%は動きません。理由は後述します。
そしてこれは上限であって予測ではありません。前提として「損失は元手までで止まる」「価格は飛ばずに連続的に動く」「手数料はゼロ」を置いています。手数料を入れると下がり、相場が上昇し続けると仮定すると少しだけ上がります。実際にどうなるかを、以下で順番に数字にしていきます。
手順① ロング ― どの会場で建てるか
取引条件は業者ごとに違います。当サイトがMT5に接続して2026年8月22日に実測した値です。
| 項目 | Exness(BTCUSDm) | XMTrading(BTCUSD) |
|---|---|---|
| スプレッド | 10.00ドル固定(1.30bp) | 40.00ドル固定(5.21bp) |
| 実測ティック数(1時間) | 7,077本すべて10.00ドル | 10,293本すべて40.00ドル |
| 買いのスワップ | −0.0175%/日(年−6.4%) | −0.0569%/日(年−20.8%) |
| 売りのスワップ | 0(無料) | −0.0569%/日(買いと同額) |
| 実効レバレッジ | 1:400(0.01〜10ロットまで一定) | 1:500 |
| ストップアウト水準 | 証拠金維持率0% | 証拠金維持率20% |
| 最小ロット/刻み | 0.01 BTC/0.01 | 0.01 BTC/0.01 |
いくつか補足します。
スプレッドは完全な固定でした。1時間分のティックを全部拾って中央値・平均・90パーセンタイル・最大値を出したところ、Exnessは7,077本すべてが10.00ドル、XMは10,293本すべてが40.00ドルでした。変動制ではないので、時間帯を選ぶ意味はありません。
Exnessの「無制限レバレッジ」はビットコインには適用されません。口座設定は1:2000でしたが、実際に必要証拠金を計算させると0.01ロットから10ロットまで一貫して1:400でした。ここは口座の設定値ではなく銘柄側で決まっています。
スワップの差が効きます。買い持ちのコストがExnessは年−6.4%、XMは年−20.8%です。しかもXMは売りにも同額を課します。数分で決済するなら無視できますが、押し目を待って数日持つ設計だと、この差は効いてきます。
コストが最小になる保有時間には最適点があります
スプレッドは建てた瞬間に1回だけ払うので、保有時間を延ばすほど値動きに対して相対的に薄まります(値動きは時間の平方根で伸びます)。一方スワップは時間に比例して増えます。したがって「値動きに対するコストの比率」が最小になる保有時間が存在します。実測値で計算すると Exnessで17.8時間、XMで21.9時間でした。そのときのコストは1日の値動きに対してExnessが0.79%、XMが2.84%です。同じ相場を見ていても、会場で3.6倍の差がつきます。
手順② 買い増し ― 段数が「必要な上昇幅」を決める
ここが一番おもしろいところです。
2万円を100万円にするには50倍が必要です。これを何段に分けるかで、ビットコインがどこまで上がれば足りるのかが大きく変わります。含み益が出るたびに建て増して、実効レバレッジを一定に保つ場合の計算です。
| 段数 | 実効レバ | 耐えられる下落 | 必要な上昇率 | BTCの必要水準 | 到達率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1段(一発) | 1:400 | 0.25% | +12.25% | 86,259ドル | 1.90% |
| 1段(一発) | 1:100 | 1.00% | +49.00% | 114,499ドル | 1.97% |
| 4段 | 1:400 | 0.25% | +1.67% | 78,128ドル | 1.62% |
| 4段 | 1:50 | 2.00% | +13.95% | 87,564ドル | 1.95% |
| 4段 | 1:20 | 5.00% | +37.55% | 105,697ドル | 1.98% |
| 10段 | 1:400 | 0.25% | +1.20% | 77,770ドル | 1.17% |
一発勝負でレバレッジ1:400なら、ビットコインが12.25%上がって8万6,259ドルに乗れば2万円は100万円になります。ところが同じ1:400でも4段に分けて買い増すと、必要なのは1.67%(7万8,128ドル)だけです。10段なら1.20%で足ります。現在値のすぐ上です。
ここまでは「買い増しは効く」という話に見えます。ところが、いちばん右の列を見てください。
到達率は、まったく良くなっていません
必要な上昇幅が12.25%から1.67%へと7分の1以下になったのに、到達率は1.90%から1.62%へむしろ下がっています。手数料を無視すればどちらもぴったり2.00%で、段数にもレバレッジにも一切依存しません。
理由は単純です。1段を成功させる確率は、前進する距離と破産する距離の比で決まります。
1段の成功率 = 破産までの距離 ÷(前進する距離 + 破産までの距離)= 1 ÷ k
(k は1段あたりの資金倍率)
4段なら k は50の4乗根で2.659なので、1段の成功率は1÷2.659=37.6%です。これを4回続ける確率は0.376の4乗で、ぴったり50分の1に戻ります。10段なら1段あたりは楽になりますが、その分だけ回数が増えて、やはり50分の1です。
買い増しが減らした上昇幅の分だけ、下落で死ぬ回数が増えているのです。これは相場の性質ではなく算数の性質なので、どんな手法を使っても変わりません。
手順③ 調整の押し目でロスカットされないための工夫
では「押し目に耐える工夫」は何を変えるのでしょうか。結論を先に書くと、耐えられる下落幅を変えられるのは実効レバレッジだけで、それは必要な上昇幅と表裏一体です。
ビットコインの押し目が実際にどれくらいの頻度で起きているかを、過去1年の日足終値で数えました。
| 直近10日の高値からの下落 | 過去1年でその状態だった日 | 耐えるのに必要な実効レバ |
|---|---|---|
| −2%以下 | 61.6%(225日) | 1:50 |
| −3%以下 | 52.9%(193日) | 1:33 |
| −5%以下 | 34.0%(124日) | 1:20 |
| −10%以下 | 11.2%(41日) | 1:10 |
| −15%以下 | 4.7%(17日) | 1:6.7 |
| −20%以下 | 0.8%(3日) | 1:5 |
1:400のとき耐えられるのは0.25%です。実測した1分足の標準偏差は0.1008%でしたから、0.25%は「ふつうの1分足2本半」にすぎません。押し目に耐えるという話ですらなく、ノイズで終わる水準です。
実際に効く工夫は4つ
- 実効レバレッジを1:50前後まで落とす。これが本体です。耐えられる下落が2%になり、その代わり必要な上昇が13.95%(8万7,564ドル)に増えます。後述しますが、手数料の観点でもこのあたりが最小になります。
- ストップアウト水準の低い会場を選ぶ。Exnessは証拠金維持率0%、XMは20%で強制決済されます。同じ建玉でも、XMでは維持率が20%を割った時点で終わります。使える余力が違います。
- ゼロカットの適用範囲を口座開設前に確認する。「損失は入金額まで」という前提がこの計算の土台です。ところがゼロカットが口座単位で効くのか、名義をまたいで他の口座の残高まで充当されるのかは、業者ごとに、同じ業者でも口座タイプごとに違います。当サイトがサポートに問い合わせた範囲でも3通りの回答がありました。
- 買い増しは含み益の範囲だけで行い、追加入金はしない。途中で資金を足すと損失の上限が上がるので、到達率の計算そのものが崩れます。2万円で始めたなら2万円のままにするのが、この設計の前提です。
逆に、効かないもの
- 損切りを置くこと。ゼロカットがある以上、資金がなくなる水準は決まっています。手前に損切りを置くと、決着が早くなって取引回数が増えるだけです。当サイトが同じ銘柄の24時間窓256本で検証したときは、こまめに損切りして入り直す運用のほうが、放置するより1日あたりの損失が大きくなりました。損切りが悪いのではなく、損切りが回転数を増やすのが効いています。
- 分割エントリー・ナンピン。建てるタイミングをずらしても、最終的な建玉が同じなら耐えられる下落幅は変わりません。
- 時間帯を選ぶこと。今回の実測ではスプレッドが完全固定だったので、時間帯によるコスト差はありません。
具体的な手順:4段ラダー(実効1:50)の全数字
上の検討をまとめると、実効レバレッジ1:50・4段が扱いやすい構成になります。2026年8月22日の7万6,845ドルから始めた場合の全数字です。1ロット=1BTC=約1,221万円、1ドル=158.973円で計算しています。
| 段 | 建てるロット | この段の利確水準 | 資金がゼロになる水準 | 到達時の資金 | ここまで来る確率 |
|---|---|---|---|---|---|
| エントリー | 0.08 | 76,845ドル | — | 20,000円 | 100% |
| 1段目 | 0.22 | 79,395ドル | 75,308ドル | 53,183円 | 37.36% |
| 2段目 | 0.58 | 82,030ドル | 77,807ドル | 141,421円 | 13.96% |
| 3段目 | 1.54 | 84,751ドル | 80,389ドル | 376,060円 | 5.22% |
| 4段目(目標) | 4.09 | 87,564ドル | 83,056ドル | 1,000,000円 | 1.95% |
運用は単純です。各段の利確水準に届いたら、いったん決済して、増えた資金でもう一度1:50の建玉を作り直します(含み益のまま建て増しても結果は同じです)。「資金がゼロになる水準」は、その段のエントリー価格の2%下です。段が進むにつれてこの水準も切り上がっていくので、1段目を超えたあとは、最初の7万5,308ドルという水準はもう関係ありません。効いてくるのは常に直近のエントリーから2%下だけです。
ロットの丸めに注意してください
1段目に必要なのは0.0819ロットですが、刻みが0.01なので0.08に切り捨てられます。この2.3%の目減りは、資金が小さい段ほど比率が大きくなります。元手が2万円だと1段目でこの誤差が出るので、実際の到達率は表の値よりわずかに下がります。
途中で降りるという選択肢
4段を全部やり切る必要はありません。各段で降りた場合の手残りです(スプレッドのみを引いた値で、スワップは含んでいません)。
| どこで降りるか | 手残り | そうなる確率 | 期待値(元手比) |
|---|---|---|---|
| 1段目で利確 | 53,183円 | 37.36% | 19,870円(99.3%) |
| 2段目で利確 | 141,421円 | 13.96% | 19,741円(98.7%) |
| 3段目で利確 | 376,060円 | 5.22% | 19,612円(98.1%) |
| 4段目まで行く | 1,000,000円 | 1.95% | 19,485円(97.4%) |
期待値は1段進むごとに約0.6%ずつ削れます。手数料を1回よけいに払うからです。逆に言えば、この設計で「どこまで狙うか」を変えても期待値はほとんど動きません。変わるのは当たりの粒度だけです。
そして忘れてはいけない数字がひとつあります。
62.6%は1段目で全額を失います。中央的な結末は0円です。期待値の19,485円という数字は、1.95%の当たりが平均を押し上げた結果であって、真ん中あたりの人が受け取る金額ではありません。1万回試したとき、5,000番目の人の手残りは0円です。
レバレッジが決めるのは到達率ではなく「時間」と「手数料」
実効レバレッジを変えると何が変わるのかを、コストの内訳で見ます。
| 実効レバ | スプレッドで失う分 | 決着までの目安 | スワップで失う分 | 合計 | 還元率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1:400 | 19.25% | 43分 | 0.20% | 19.45% | 80.6% |
| 1:100 | 5.10% | 11時間 | 0.79% | 5.90% | 94.1% |
| 1:50 | 2.58% | 1.8日 | 1.59% | 4.16% | 95.8% |
| 1:20 | 1.04% | 11日 | 3.96% | 5.00% | 95.0% |
| 1:10 | 0.52% | 45日 | 7.93% | 8.45% | 91.6% |
| 1:5 | 0.26% | 181日 | 15.85% | 16.11% | 83.9% |
スプレッドはレバレッジに比例して増え、スワップはレバレッジに反比例して増えます。高いレバレッジは建玉が大きいのでスプレッドを多く払い、低いレバレッジは決着までの時間が長いのでスワップを多く払います。この2つが交差する1:50付近が、合計コストの最小点です。
ここで注意点をひとつ。決着までの日数は、値動きが一様だと仮定した理論値です。実際のボラティリティは時期によって固まる(大きく動く日は連続する)ので、この種の計算は経験上4〜7倍ほど楽観的に出ます。表の「1.8日」は、現実には数日から1週間程度と考えたほうが安全です。
還元率で並べるとどうなるか
期待値を元手で割った値、つまり還元率で他の賭けと並べます。
| 還元率 | |
|---|---|
| 宝くじ | 45.7% |
| 競馬(JRA) | 74.1% |
| 競輪・競艇 | 75.0% |
| パチンコ・パチスロ | 約80% |
| この設計(1:400) | 80.6% |
| この設計(1:50) | 95.8% |
| ルーレット(欧州式) | 97.3% |
| バカラ(バンカー) | 98.94% |
還元率だけを見ると必ず判断を誤ります。隣に回転数を置いてください
パチンコの還元率80%が破壊的なのは、1日に何百回も回るからです。同じことがここでも起きます。1:50は1回の決着に1.8日かかるので、還元率95.8%は「1.8日で4.2%」です。ところが1:400は43分で決着します。還元率80.6%を1日回し続けると、賭けた金額に対する期待手残りは1%を大きく割り込みます。同じ還元率でも、回転が速い賭けは速く終わります。
「上がると思う」という相場観は、到達率をどれだけ動かすのか
ここまでは値動きに方向性がない前提で計算してきました。では、ビットコインが上昇を続けると仮定したらどうなるでしょうか。4段ラダーで、年率のドリフト(上昇トレンド)を変えたときの到達率です。手数料は除いて、ドリフトの効果だけを取り出しています。
| 仮定する年率ドリフト | 1:400 | 1:50 | 1:20 | 1:10 |
|---|---|---|---|---|
| −30%(下落トレンド) | 2.00% | 1.98% | 1.96% | 1.92% |
| 0%(方向感なし) | 2.02% | 2.14% | 2.35% | 2.74% |
| +30% | 2.04% | 2.30% | 2.80% | 3.83% |
| +60% | 2.05% | 2.47% | 3.32% | 5.21% |
| +100% | 2.08% | 2.71% | 4.12% | 7.59% |
読み取れることが3つあります。
- 高いレバレッジでは相場観がほぼ効きません。1:400では、年率+100%の強気を仮定しても到達率は2.02%から2.08%にしか動きません。43分で決着する賭けに、年率のトレンドが入り込む余地がないからです。
- 相場観が効くのは低レバレッジ・長期保有だけです。1:10で年率+60%を仮定すると2.74%が5.21%へ、ほぼ倍になります。ただしこれは45日間持ち続けた場合の話で、その間にスワップで7.93%を払います。
- 下落トレンドを仮定してもほとんど下がりません。ゼロカットで損失が有限なので、下側は最初から守られています。この賭けの非対称性はここにあります。
※ ドリフトの数値は仮定であって予測ではありません。ビットコインの過去1年の実測ボラティリティは年率43.8%、直近24時間では73.1%でした。年率のドリフトを事前に知る方法はありません。
今後の見通しと、価格の目安
ここまでの計算は「どこまで上がれば足りるか」の話でした。最後に「実際に上がりそうか」を、水準に落として整理します。
下を見る条件:どこを割ったら上昇が終わったと判断するか
今回の上昇は、6万2,853ドル(8月17日)から7万9,450ドル(8月22日高値)までの1万6,597ドル幅です。押し目の目安になる水準を並べます。
| 水準 | 価格 | 意味 |
|---|---|---|
| 23.6%押し | 75,533ドル | 現在値のすぐ下。ここまでは通常の調整 |
| 38.2%押し | 73,110ドル | 上昇継続なら止まりやすい水準 |
| 50%押し | 71,152ドル | 踏み上げ分の半分が剥落 |
| 61.8%押し | 69,193ドル | ここを割ると上昇の勢いは疑わしい |
| 66,521ドル | 66,521ドル | ブレイクの起点。日足終値で割ったら上昇局面は終了 |
| 62,803ドル | 62,803ドル | 8月安値。元のもみ合いへの復帰 |
7月15日から8月17日までの34日間、ビットコインは6万2,803ドルから6万6,521ドルという3,718ドル幅(5.9%)の狭いレンジで動いていました。8月18日にこの上限を抜けたのが今回の上昇の起点です。したがって6万6,521ドルを日足終値で明確に割り込んだら、ブレイクは失敗だったと判断するのが素直です。上の4段ラダーを走らせている場合、その頃にはとうに資金がなくなっているので、これは次の機会を待つかどうかの判断材料になります。
上を見る条件:どこを超えたらどこを目指すか
| 超える水準 | 次に目指す水準 | 根拠 |
|---|---|---|
| 79,450ドル | 80,000ドル → 84,092ドル | 8月22日の高値。抜ければ節目と2026年1月末終値 |
| 84,092ドル | 87,564ドル | 本記事の4段ラダーが目標に到達する水準 |
| 90,000ドル | 96,899ドル | 2026年1月15日の年初来高値 |
| 96,899ドル | 124,740ドル | 2025年10月7日の史上最高値 |
現在値から4段ラダーの目標である8万7,564ドルまでは+13.9%です。今回の上昇はすでに5営業日で+22%進んでいるので、幅としては届く距離にあります。ただし「届く距離にある」ことと「先に2%の押し目を4回避けられる」ことは別だというのが、この記事全体の結論です。
材料の分岐点
- CLARITY法案の可否。可決されれば規制の不確実性がひとつ減ります。審議が止まれば、上昇材料のうち最も持続性のあった部分が消えます。
- 米財務省の買い戻しが続くか。これが最初の引き金でした。方針が後退すれば、上昇のきっかけ自体が失われます。
- 踏み上げ分の剥落。27億ドルの清算による買いは、すでに出尽くしています。ここから上は新規の買いが必要です。
- ETF資金流入の継続。1日5.17億ドルのペースが続くかどうかが、実需の目安になります。
まとめ
- 2万円を100万円にするのは50倍です。ゼロカットで損失が2万円に限られる条件のもとで、到達率は2.00%を超えられません。手数料を入れた実際の値は1.95%(およそ51回に1回)です。
- ロングであることも、買い増しをすることも、押し目に耐える工夫も、この到達率を動かしません。動かすのは手数料(下げる)と相場のドリフト(わずかに上げる)だけです。
- 買い増しが変えるのは必要な上昇幅です。一発勝負なら+12.25%が必要ですが、4段に分ければ+1.67%で足ります。ただし減った上昇幅の分だけ、途中で死ぬ回数が増えます。
- 実効レバレッジが変えるのは耐えられる下落幅と、決着までの時間です。1:400では0.25%(1分足2本半)、1:50では2%まで耐えられます。ビットコインが直近10日高値から2%以上下げていた日は、過去1年で61.6%ありました。
- 手数料が最小になるのは1:50付近です。スプレッドはレバレッジに比例し、スワップは反比例するので、その交点が最小点になります。
- この設計の還元率は95.8%で、宝くじ45.7%・競馬74.1%・パチンコ80%を上回ります。ただし回転が速いので、繰り返せば同じ結末に着きます。
- 中央的な結末は0円です。62.6%は1段目で終わります。期待値の19,485円は1.95%の当たりが押し上げた平均で、真ん中の人が受け取る額ではありません。
失って困る金額でやる話ではありません。逆に言えば、失っても生活が変わらない金額であれば、還元率95.8%という数字は、宝くじや公営競技と並べたときにかなり良い部類に入ります。どちらの意味でも、数字を先に見てから決めることになります。
最小だったのはExnessでした
本記事の計算は、2026年8月22日にMT5へ接続して実測した取引条件をそのまま使っています。ビットコイン(BTCUSDm)のスプレッドは1時間分7,077ティックのすべてが10.00ドル固定、買いのスワップは年−6.4%、強制決済は証拠金維持率0%でした。同時に測ったXMTradingのビットコインはスプレッド40.00ドル・スワップ年−20.8%・強制決済20%で、同じ設計を走らせるとコストが3.6倍になります。最小ロットは0.01BTCなので、2万円でも表のとおりの建玉が組めます。
